new 春が来た! 花見と総会で2025年度がスタート
(石田 勝彦 広報)
ここ数年は3月中に桜が満開になることが多かったが、今年は3月末に寒さが戻ったため、日曜日教室は4月6日、火曜日教室は4月8日に花見を行って交流を深めました。
日曜日教室は例年通りのコースでJT研究所を経由して芥川桜堤まで歩き、桜の下でお弁当を広げました。火曜日教室はバスに乗って摂津峡公園の桜広場まで移動し、満開の桜を堪能しました。
2025年度のクスクスの活動方針を決める総会は4月20日に開催されました。(会員総数75名のうち出席者21名、委任状43名で総会は成立。小島基弘氏を議長に選任して議事進行)
コロナ禍を経て会員・学習者数が減少しており、経費節減に努めているものの予算は厳しくなっています。複数曜日に参加する学習者については参加曜日数に応じた参加費を負担いただくことが決まりました。新役員には、小島基弘(日曜B)、中江節子(日本語G)、城野佳代子(留学生支援G)の各氏が選任されました。よろしくおねがいします。
日曜日教室 JT医薬研究所 桜の通り抜け
火曜日教室 摂津峡公園 桜広場
new 火曜日教室 タイカレーに挑戦
(長島 久子 火曜日教室)
2月28日、火曜日教室では今年で2回目となる料理教室が開かれた。今回は今人気のタイを代表する料理、グリーンカレーを作ることにした。講師は日本に住んで18年になる谷口ナムカンさん。
短時間でできてしかも食材が日本で手に入るもの、費用がそんなにかからないもの、それでいて外国の香りを感じさせ味もおいしいもの、そんな条件をクリアーしたのがグリーンカレー。デザートとしてバナナ入りココナッツミルクを添えて。
カレーと言えばごはんやナンと共に食するものと私は思っていたが、ナムカンさんの家庭では、グリーンカレーとごはんはもちろんのこと、それ以外に素麺との組み合わせが好まれていたとのこと。私にとって目から鱗の新鮮さだった。
今、日本ではエスニック料理と言われるように東南アジアの料理が人気で、スーパーをのぞくとそのような料理に関連する食材をよく目にするようになってきた。手軽にいろいろな国の料理を味わうことができる。まさに味の国際化とでもいうように。
そうは言っても今回の料理ではメインとなるタイのナス“マクワボ”という食材は季節がら手に入りにくいため、日本のナスを代用した。また香りを出すためにバイマックルート(つぶみかんの葉)を入れたのであるが、この葉っぱは乾燥したものは日本でも買うことができるが生のものは手に入りにくい。今回は、ナムカンさんが自分の庭で育てているものを使わせてもらった。
さらに魔法も披露してもらった。それは“バタフライピー”という植物の花を乾燥したものをティーポットに3~5個入れて、沸騰したお湯を注ぐと青い色になり、その中にレモン汁を加えると赤紫に変わる。この変化を実際に目の前で実践してもらうと「うわっ、きれい」などという声も出た。この花もナムカンさんの庭で育てたもの。本当にナムカンさんにはいろいろお世話になった。
今回の料理教室ではいろいろその国ならではの発見もあり、とてもおいしく、たのしい時間をみなさんと共有でき幸せな気分を味わった。
ごはんと素麺のグリーンカレー
タイカレーに満足の火曜日教室の皆さん
5年ぶりに タコ焼きパーティーを開催
(石田 勝彦 日曜日教室)
2月9日、日曜日A・B教室合同のタコ焼きパーティーで交流しました。
5年ぶりの開催で前回の経験者が少なく、学習者もタコ焼きを焼くのは初めてです。昨今の食料品価格の上昇でタコ(たこ)の価格は5年前の約2倍といった課題は、タコ以外の具材(エビ、餅、チーズ、等)を使って工夫し、さらに海鮮焼きそばもメニューに加えました。
29名の参加者はテーブル毎に4チームに分かれ、各リーダーの元でコミュニケーションを取りながら タコ焼きと焼きそばの調理に挑戦しました。最初はタコ焼きをひっくり返すのにおっかなびっくりでしたが、コツをつかむのに時間はかかりませんでした。チームワークで具材もテキパキと投入され、まん丸なタコ焼きがどのテーブルでも次々に焼けて来ました。全員おいしいタコ焼きに大満足し、楽しく交流できました。
タコ焼きに満足した参加者の皆さん
関西大学高等部・クスクス交流会に参加して
(佐々木 美和子 火曜日教室)
12月17日(火)、関西大学高等部・国際交流委員会主催のもと「クスクス交流会」が開催されました。コロナ禍の数年間は中止されていたとの事でしたが、今年も例年通り、有志のメンバーが集いました。
先ずは、先生と生徒さんが「PowerPoint」で作成した クイズでウォーミングアップ。初めて参加した生徒さん、学習者や支援者の緊張も解れ、楽しい交流会が始まりました。
学習者の母国と日本の文化との違い、日本に住んでみての感想等、沢山の質問が飛び交いました。母国の事を語る学習者に、興味津々で積極的に話しかける生徒さん。時折笑い声も聞こえ、1時間半という短い時間でしたが、和やかな雰囲気のなか、良い時間を過ごす事が出来ました。
普段は外国人と触れ合う機会が少ない高校生が、この交流会を通して、より異文化に関心が持てたのではないでしょうか。多文化共生社会において、互いの文化的な違いを尊重し関心を持つ事が、益々重要になっていきます。今後も次代を担う若い世代に、異文化交流会や活動を通して、コミュニケーションの機会を作るお手伝いが出来たらと思いました。
初めての参加でしたが、とても有意義な経験をさせて頂きました。
参加者の皆さん
水曜日教室の忘年会 (湯浅 佳代 水曜日教室)
2024年12月最後のクラスで忘年会をしました。残念ながら学習者の半分は自国に帰省したり、旅行とかで参加できませんでした。その点会員の大半は出席してくれ活況でした。
会員の中にお孫さんの色々な子供用ゲームを自宅に持っている方がいて、子供用ボーリングセット、室内バレーボール用ボール、ビンゴゲーム用器械を提供してくれました。又、会員各自が家の不用品を持ってきて、それをビンゴゲームの景品としました。
水曜日の会員の方々は高齢者が多いですが、体を動かすゲームなので全会員は童心、あるいは青春時代にもどり(ボーリングの最盛期に青春を謳歌した年代)黄色い声を上げて楽しみました。最後にビンゴゲームをして、勝者から好きな景品を選ぶようにしました。
水曜日は人数が少ないですが、少ない故家族的な繋がりが強いと再認識した忘年会でした。
ボーリングゲーム
カップヌードルミュージアム見学会
(東 則子 留学生支援グループ)
1月13日、留学生支援グループ会員・家族、留学生とその友人、総勢14名で池田市のカップヌードルミュージアムを見学しました。
入場して最初にやったのは「マイカップヌードル」製作。自分のカップに思い思いの絵や文字を書き、好きなスープと具材を選び世界に一つのカップヌードルが完成。食べるのが楽しみなお土産が出来ました。
その後は様々な展示の見学。自分のスマホで英語の解説を聞くこともできるので、留学生にも理解できたようです。海外で発売されているカップヌードルのパッケージと消費量が国ごとに展示されているブースでは留学生のお国事情を教えてもらいました。また、チキンラーメンから始まった800種類ものパッケージでトンネルが作られているブースでは私達が知っているパッケージを探して楽しみました。
安藤百福氏がチキンラーメンを発明した小屋も当時のまま再現されており、今や世界中で消費されているインスタントラーメン誕生の様子を知ることが出来、留学生にも興味深い体験となったようです。
留学生と支援者の皆さん
学習者のスピーチ(2月)
「知る」と「分かる」の違いについて
(嚴 美鈴 火曜日教室)
日本語の学習者にとって、知ると分かるの違いについて混同するときが多くあると思います。
私自身もそのような経験があることから、今回このことばについてふれてみることにします。
「初めて知りました/初めて分かりました」は、どちらもよく使う言葉ですが、違いは分かりますか?
例えば「明日の予定は?」ときかれたとき、「知らない」と「分からない」とどちらが正しいですか?
この2つのことばの使い方と違いについて見てみましょう。
知るは新しい情報を得たときに使う言葉です。例えば「本を読んで新しいことばを知りました」といいます。また「映画の始まる時間を知っていますか?」と、このように使います。辞書にかいてあることやパソコンで調べられるような情報について知っているか知らないかを答えるときに使えます。
分かるについてです。分かるは意味や内容が理解できたときに使うことばです。例えば「この文法について分かりました」といいます。また、「この機械の使い方は分かりますか?」ときくときは、この機械の使い方を理解して使うことができますか、という意味になります。知るとは違い、分かるは自分がそのことについてきちんと理解しているかどうかに注目しています。
次に「知りません」と「分かりません」の使い方について見ます。
「明日の予定は?」ときかれたとき、何について質問されるかによって答が変わります。例えば仕事や学校の予定について「明日の予定は?」と聞かれた場合、「知りません」と答えます。自分のことを自分で決めていない内容については「分かりません」を使います。
まとめ
知る ➡ 頭を使わなくても知っている知識、情報、経験を表すときに使える。
分かる ➡ 頭を使って考えて理解・判断・判明をすること。
京都大枝への柿狩り (中原 啓子 火曜日教室)
京都洛西の大枝地区は、春の筍と秋の柿という特産物で知られた地域です。11月19日の火曜教室の学習の後、12名で大枝地区へ柿狩りに出かけました。高槻からJRとバスを乗り継ぎ、しばらく歩くと目的の柿畑に着きました。
一定の入園料で木になっている柿が食べ放題。いくつ食べられるかなと話しながらおいしそうな柿を自分達で木からもぎ取りました。木の高い所に大きな実があったので、脚立に乗って手をうんと伸ばして取った人もいました。持って行ったお弁当を食べて、そして自分で柿の皮をむいてかじりつきました。とても甘くておいしい柿でした。1時間半ほどの間に一番たくさん食べた人で5個、12人で合わせて49個の柿を食べました。
柿畑の側の道沿いに柿や野菜を売る店が出ていました。いくつかの店に寄って、みんなのリュックや手提げ袋がお土産でいっぱいになりました。少し冷たい風が吹いた午後でしたが、楽しいおしゃべりと笑い、そしておいしい柿で、心はほんわかと暖かくなりました。
ワークショップ 『N4問題を体験する』
(渡辺 克江 日本語グループ)
11月17日、日本語グループの主催で『N4問題を体験する』と題したワークショップが開催されました。日本語能力試験を2週間後に控えて会員・学習者合わせて28名が参加しました。
N4の過去問題(文法、聴解、読解)を例に日本語グループメンバーが試験本番を想定して実践的な説明をしたあと、参加者との質疑が行われました。
その中からJLPT読解のコツと指導のポイントについてまとめてみました。
・時間配分の必要性
(文法と読解、読解内での時間配分の重要性)
・早く読む必要性
(わからない言葉・文字は飛ばして読み進める)
わからない部分はチェックしておいて再度読み直す。(学習時)
・読む順番
(本文ではなく設問から読ませる。それにより重要なキーワードを見つけることができる)
・繰り返された言葉、言い換えられた言葉にポイントがある。
・「そして、しかし・・・・」等の接続詞の後に大事な意見が述べられがち。
・あきらかに違うものを消去する。消去法を教える。
・文末に筆者の考えが現れがち
「~と思う、~かもしれない、~だろう等」
情報検索
・最初から最後まで丁寧に読むのではなく全体を見て文章の目的や言いたいことをつかむ。必要な部分だけを読む。
・タイトル、誰が誰にあてて書いたかに注意し何が書いてあるか予測する
・時間や場所、方法、条件等よく使われる語句を知っておく。
学習者のスピーチ(12月)
高槻市に暮らして (王 宇 火曜日教室)
私家族が神奈川県の川崎市から高槻市に移住してから、あっという間に4年が経ちました。新しい町、新しい生活、新しい挑戦で、楽しみであると同時に不安もありました。私が買い物が大好きなので、主人が交通便利で買い物しやすい高槻市を住む場所として選びました。この4年間、私は人生で初めてのことをたくさん経験しました。
1つ目はコロナの影響で私は3年間帰国できなくて、これほど長く家を離れたのは人生で初めてでした。この4年間で料理の勉強と実践で段々できたものが多く、餃子や饅頭など複雑な中華料理まで一人で作れるようになりました。
2つ目は子供たちの学校や幼稚園の様々な式に初めて参加しました。入園式や卒業式など校長先生や園長先生のお話は良く分かりませんが、その雰囲気にとても感動し子供たちの人生の大切な瞬間を体感しました。
3つ目は以前川崎で日本語教室に通ったことがありましたが、妊娠のため途中でやめてしまったので、高槻の日本語教室が私にとって本当の初めての日本語学習の場所です。1時間30分はいつもあっという間で、先生との話題が尽きないまま終わりました。色々先生のおかげで、今の私は日本語を話す勇気が出て、日本語を話したいと思っています。
毎日子供の送り迎えの時に、幼稚園の先生に話しかけたり、コンビニで馴染みの店員さんに話したり、課外授業に参加したクラスメイトのお母さんたちに話したりしています。また、私の下手な日本語を笑わない優しい人々に出会えまして、本当に幸せなことです。
最後に、以前の不安から慣れてきまして、今は高槻がますます好きになり、今年の年末に新しい家に引っ越しますので、これからの生活や人生ももっと楽しみにしています。今後とも宜しくお願い致します。
学習者のスピーチ(12月)
「好きな言葉」 (陳 佩華 火曜日教室)
今日は、「私の好きな言葉」について話したいと思います。皆さんには好きな言葉というものがありますか。きっとあると思います。私の好きな言葉は「誰でもできる当たり前のことができるということ自体がすごいことなんじゃないですか?」この言葉は日本のドラマ「僕らは奇跡でできている」からの引用です。第七話で、周りからすごく優秀な先生だと思われていても自分に自信が持てずに悩んでいた歯科医師育美先生に、「先生のすごいところ100個言えます!」という主人公相河さん。相河さんは、育美先生にこう言いました。「先生は、時間を守ります」、「歯の治療をします」、「歩くのが早いです」、「よく食べます」、「箸を上手に使えます」など....こんな調子でどんどん育美先生のすごいところを挙げていきます。「でも、それって誰でもできることじゃないですか?」と育美先生が反論すると、「誰でもできることができるということが実はすごいことじゃないんですか?」と答える相河さん。皆さん、いかがでしょうか?私たちが日頃当たり前にしていること、それが実はすごくすごいことって言う話です。私これを聞いた時、びっくりして、すごく驚きました。できて当たり前だと思っていたことは、実際には自分のすごいところだったなんて。自己肯定感や考え方が変わって、生き方自身も変わると思います。
さあ、周りの人や自分自身の長所を100個見つけてみては如何でしょうか?きっとあなたも何かを感じることがあるでしょう。 以上です、ありがとうございました。
男女共同参画センターからのお知らせ
(木田 勝久 男女共同参画担当)
今年も高槻市男女共同参画センターでは、年に一度のフォーラムを下記の通り開催します。テーマは、
『はて?』から始まるジェンダー平等、女性法律家の道はどう開かれたか
日本初の女性弁護士、後に裁判官となった三淵嘉子さんの実話に基づく、NHK朝ドラ「虎に翼」(令和6年4月~9月放送)。彼女と仲間たちが女性の参画が認められていなかった困難な時代に道なき道を切り開いていった物語です。
制作総括された尾崎さんに、本作品に込めた思いや制作の裏話などをお聞きします。ジェンダー平等とは何か、一緒に考えてみませんか。
記
日時: 令和7年2月10日(月)
13:30~15:30(開場13:00)
場所: クロスパル高槻 8Fイベントホール
講師: 尾崎 裕和
(NHK連続テレビ小説『虎に翼』制作総括)
定員: 100名(事前申し込み必要)
申込: 簡易電子申込み、男女共同参画窓口、郵送