new 翻訳とは? (広田順一 火曜日教室)
先日市バスに乗った所、次のシールが目に入りました。和文英訳問題が出た時にこの英語が回答として出てくる? 日本語はお願い調ですが英語は命令調のようです。もしこの英文が正しいとしてその違いは何によるものでしょうか?
通訳とは言葉を訳すだけではなく文化を訳すのだと言った方がおられます。外国語をものにするにはその国の文化も知る必要がありそうです。特に宗教の影響が大きそうです。逆に日本に来ると宗教へのこだわりが無さすぎて驚くそうです。
自国の文化も知り尽くしていない身で他国の文化を知り尽くせる訳もなくせめて異なる文化を受け止められる度量を身に着けたいと思うのですが。
new 初めてのイタリア (秋山 美佐 日曜日・A教室)
6月初旬に14日間、初めてのイタリア旅行に出かけました。同行するのは、イタリア語が話せてイタリア旅行歴は20回以上というひとみさんと、その友人のみつえさん。海外旅行が久しぶりの私にとってはかなり心強い。
行程は、ローマからフィレンツェ、ベネツィアと北上していきます。ローマとフィレンツェの間のオルヴィエート、シエナ、コルトーナという、中世の街並みが残っている美しい街にも宿泊しました。
ローマでは、バチカン美術館に訪れました。私以外の二人は何回か行ったことがあるので、4時間ほど一人で回りましたが、かなり広いし、わかりやすいパンフレットもないので、歩き疲れて、最後のほうは流し見でしたけど・・・一応動画を見て、予習していったのですが。キリスト教の歴史に詳しければもっと深く鑑賞できたように思います。
夜は、宿泊したアパートメントのオーナーがお勧めしてくれたレストランへ。カチョエペペというパスタがおいしい。アルデンテのパスタを粉チーズにからませ、胡椒をきかせたシンプルなものですが、麺が讃岐うどんのようにモチモチしているのは、さすがイタリアのパスタ。胡椒が程よくきいているのも G00D です。
その後、宿泊した街のレストランで、何回かパスタを食べるのですが、どこもシンプルなのに文句なくおいしい。うどんのような太いパスタ、ピチにミートソースをかけたもの。イケメンのお兄さんが、トリュフを山盛り削ってかけてくれたパスタは意外と和風が似合いそう。醤油や鰹節をかけたら、もっと日本人好みになりそうです。初めて食べたポルチーニ茸とルッコラのパスタも最高。ポルチーニ茸はぷりぷりしたなめこのような触感が癖になりそうです。と、食べ物のことばかり書いていますが、食べてばかりというわけではなく、各地で美術館にも訪れています。
私が一番気にいったのは、フィレンツェのウフィツィ美術館。有名なボッティチェリの「ビーナス誕生」「春」といった作品は、この美術館の一番人気です。カラバッジョの絵画も、物語性があってインパクトのある作品ばかりで、一度見たら忘れられない。
各地にある大聖堂にもすばらしい絵画が残されています。聖母子像、受胎告知。ただなぜかここで描かれる天使や赤ちゃんのキリストの絵が全然かわいくない。みんな老け顔をしています。
イタリアは、訪れたどの街も、建造物や風景に歴史が感じられ、世界中の人が訪れる魅力的な国であることはまちがいありません。ただ、時に大幅に遅れてくる電車や、ボタンを押してもなかなか動かないエレベーター等、日本に住み慣れている私たちにとっては、不便を感じることもいくつかありましたが。
旅行中、発熱してしまい、南チロルの玄関口といわれる町、ボルツァーノに観光して回ることができなかったのは残念でしたけど、また再挑戦することができたらいいなと思っています。
中世の
面影の
残る
街シエナでランチ
new 自動詞派ですか、他動詞派ですか
(安田 邦夫 日曜日・B教室)
久しぶりに大阪・梅田に出かけてみました。あまりの変わりように驚くばかりです。
特に北側エリアは想像をはるかにこえるものでした。そして、地元・高槻はもちろん改札口は今や、ICカード専用ばかりで、切符で通れるところは1~2カ所、何とも不慣れの年配者にはやりにくくなりました。そして、各駅のホームにはすっかり安全確保のためのロープが張られてきました。それどころか新しいものはドアーのようになっています。列車が入線すると「電車が入ります、ロープがあがります」という放送が流れます。これでホームでの事故も大いに減ったことでしょう。
これを見て、いぜん市民大学の講座で、自動詞・他動詞に関する講義を受けた時のことを思い出しました。
コロナ禍以前なら、まだ満員の通勤電車に駆け込んでいく姿を見かけたものです。
そんな時JRのある駅で無理な乗車をやめさせるために、「ドアーが閉まります」という放送を「ドアーを閉めます」に変えたところ、見事に混雑解消、駆け込み乗車が大いに減少したということです。つまり自動詞的表現を他動詞的表現に切り替えたのが、うまくいったというわけです。
「コップが割れちゃつた」と「コップを割っちゃつた」はどちらも言えますが、後者の方が自分のした行為と認めて、責任を感じているようなニュアンスを伴っている。他動詞の表現では、動作主の存在が意識されやすいが、自動詞の文で表すと動作主が背後に隠れてしまうのです。自動詞でとらえるか、他動詞でとらえるかで、事に対する主体の認識・意識の違いが生じるということです。迫力も違うように思います。
「動詞のない言語はない」という言語学者もいます。それだけに分類の仕方、種類、変化〈時勢,態・・〉など関係の本も多く、最も影響力の強い品詞の一つです。
他動詞とは、他に動作の影響が及ぶ動詞であり(書く、食べる・・)、影響を与える対象、つまり目的語は助詞「を」を伴う。これに対し自動詞は他とのかかわりに関係なく、動作が自己の内から発せられるもので目的語は伴わない〈行く、寝る・・〉と動詞説明の入り口には書かれています。
学習者の皆さん、まずは自動詞と他動詞の見分けがつくようにしましょう。そして楽しみを広げていって下さい。結構面白いですよ。ではまた。
new マンガ de 日本語<12>
『ココア&カカオ』 by エイネ
日本語で漫画を描いてみませんか
(エイネ&城野 佳代子 日曜A教室)
紅葉狩りってご存じですか?
①カカオ「ね~ね~ココアちゃん、もみじがりって知ってる?」
②ココア「それは何ですか?」
③カカオ「紅葉を楽しむことだよ」
ココア「じゃあ紅葉を見に行きましょう」
④ココア「とてもきれいだね」
カカオ「秋だね」
そろそろ紅葉のシーズン。
今年はどこへ見に行こうかな。
パリオリンピックに想う
(石田 勝彦 日曜日教室)
今年のパリオリンピックでは日本選手が大活躍し、たくさんの金メダルを獲得しました。深夜のテレビ中継で寝不足になった人も多いのではないでしょうか。
エッフェル塔やベルサイユ宮殿、ルーブル美術館等の名所がテレビ画面を通じて映し出されましたが、私は18年前に旅行した時の失敗が蘇りました。パリ市内の観光に利用していた地下鉄でデジカメを盗まれ、写真も失いました。近くの警察署に行って盗難証明書を発行してもらったのが貴重な体験と言えるかもしれません。
昨今の円安と原油高で海外旅行も高嶺の花になってしまいましたが、世界中の戦争が収まったら、もう一度訪れたいと思っています。今度はスリに十分注意します。
マンガ de 日本語<10>
『ココア&カカオ』 by エイネ
日本語で漫画を描いてみませんか
(エイネ&城野 佳代子 日曜A教室)
朝、起きるのは得意ですか。目が覚めたらすぐに起きられますか。
今回は、ネコのカカオが、なかなか起きない宇宙人のココアを起こそうといろいろ試して奮闘するお話。
中には危険なものもありますので、ご注意を。
UFOとの出会い? ミニ北陸の旅
(湯浅 佳代 水曜日教室)
5月上旬に能登半島地震復興のわずかばかりの支援になるかと、以前から行きたかった石川県にある宇宙科学博物館コスモアイル羽咋を含む北陸の旅に出た。
元々UFOの話題とか好きな方なので、期待値は大きかった。屋外には米国が打ち上げた本物のレッドストーンロケットがそびえたっていた。
平日だったので館内は2名だけだった。世界初の有人飛行をした宇宙飛行士ガガーリン少佐が乗ったボストーク1号の精巧なレプリカ類、また旧ソ連連邦時代の本物の無人月面探査機ルナ24号(ルナシリーズはソ連崩壊時にバラバラにされ、現在地球上で残っているのはこの展示館にあるルナ24号しかないと言われている)の機材類、プラネタリウムでの宇宙旅行体感、色々な展示物を見ていると、約2時間過ごしていた。興味のあまりない人は1時間ぐらいのスケジュールが良いかも知れない。ショップもあり、宇宙に関するグッズが買える。宇宙食、バッチ、Tシャツなど欲しいものがあったが、とりあえず15世紀にアルゼンチンに落ちた鉄含有量が多い隕石のかけらを買った。今は輸出が禁止され入手が困難らしい。展示物の隕石は見るだけだが、買った隕石は感触を味わえるので楽しい。
その後、快晴に恵まれ富山県の立山連峰を望む雨晴海岸駅とその近くの伏木駅にある明治時代の伏木測候所あたりをを観光した。測候所からも立山連峰が見え、気象観測にはピッタリの立地である。明治時代の職員の気象データー記録日誌(明治18年)は日本語と英語で並記され、その頃の職員の英語力には驚いた。西洋気象学に追いつく為に輸入機器や気象学の勉強だけでなく、英語力も要求されていたのだなとその努力に感銘した。富山湾の海岸に1分で出られる民宿に泊まったが、ブリ料理を始め富山湾の海の幸が一杯の食事も楽しみ、良い旅だった。
コスモアイル羽咋
カラスの勘太郎
(森 勝則 代表 火曜日教室)
子供の頃、田舎の神社に住んでいたことがある。台風の翌朝、社殿の前で巣から落ちたカラスの子を見つけた。まだ目も見えず、毛も生えていない赤裸の子だった。
弁当箱にボロを敷いて寝かせ、ミミズをやると元気よく飲み込んだ。大変な大食漢で、一度に10匹も食べるのに驚いた。一時間もしないうちにまた餌をねだるので、ビンにミミズを一杯詰めて学校にも連れて行った。休み時間の度に餌やりをしていると、友達に名前を聞かれ、思わず勘太郎だと答えた。以来、勘太郎はクラスの人気者になった。皆がミミズや青虫を持ってきては与えるので、勘太郎の成長は早く、1か月位でもう立派に飛べるようになった。勘太郎は学校が大好きで、いつも一緒に登校した。授業中は窓の外からじっと授業風景を眺めている。私が手を挙げたり、立ち上がって本を読むと喜んで羽ばたいて見せる。私はいつも校内新聞に「勘太郎日記」を書いていて、これが結構人気だったので、いつの間にか作文が好きになったようだ。
母親は最初から勘太郎が大嫌いだった。ある日、彼が大きな青大将を家の中まで引きずってきたことがあった。きっと、得意になって私に見せようと思ったのだろう。しかし、これを見た母親がギャーと叫んで気絶した。母親から勘太郎を捨ててきなさいと言われたが、彼は我が家に住んでいる訳ではない。でも賢い勘太郎は何かを察したらしく、翌日から家には寄りつかなくなった。相変わらず学校にはついてきて、授業中は外でおとなしく待っている。休み時間には皆と一緒にボール投げにも参加して、遠くに転がったボールを拾ってきてくれる。学校の帰りはいつも私の肩にとまって、耳元でおしゃべりをする。小さい頃からずっと一緒なので、彼の話が分かるようになった。
ある日の帰り道、いつもと違う囁きに戸惑っていると、空高く飛んで行って一羽のカラスと一緒に戻ってきた。勘太郎より少し小柄で、どうもメスらしい。ははあ、恋人が出来たと言っているのかと察した。その日を最後に、勘太郎は私の前から姿を消した。恐らくあの可愛い彼女と恋をして、今頃はデートに忙しいのだろう。恋人もいない私は勘太郎を羨ましく思ったものだ。
今でもカラスを見ると、あの可愛い勘太郎を想いだして胸が熱くなることがある。
色のことば (佐々木 知子 日曜日A教室)
以前、外国の方に日本語の、色を使った表現の話をしたことがある。たとえば黄色い声、腹黒い、黒幕、赤恥、真っ赤なウソ、赤の他人、青くなる、青くさい、白々しい、白眼で見る、などなど。色が現すイメージをなんとなくわかってもらえたが、「緑の黒髪」なんてわけのわからんことばにつまづいた。春の芽吹く頃のつやのある木々の葉の様に、豊かな美しい髪を表しているという。
そして最近、色を説明しながら気づいたことがある。先の慣用句での色は、赤青白黒が主で、赤い、青い、白い、黒い、は形容詞だが、黄、茶などは「色い」がついて形容詞になる。緑や紫や桃などは「色い」がついても形容詞にならない。『これは説明できない。そのまま素直に覚えてね』と心の声です。
どうやら古代日本には4色しか無かったらしい。もちろん様々な色の認識はあったが、ことばとしては4色だけだったという。方角でも北が黒、東が青、南が赤、西が白で、季節は玄冬、青春、朱夏、白秋が知るところだ。 ところでみなさん「青眼」の意味をご存じですか。恥ずかしながら私は知りませんでした。ヒントは白眼の反対です。
青眼・・・親しい人が来たとき喜んで迎える目つき
梅しごと (九鬼 明美 火曜日教室)
6月半ばになると瑞々しく香りのよい青梅の実が店頭に並び始める。ブランデーに漬けて梅酒にするか、砂糖と一緒に梅シロップにするか、それとも今年こそは頑張って梅干しを漬けてみるか、と思案する。
義母は毎年梅干しを漬ける人だった。それは最近流行りの塩分控えめの甘いものではなく、すっぱくてしょっぱい、昔ながらの梅干しである。私はその梅干しが大好きで、毎年帰省のたびに有難く頂戴していたのであるが、その手作りの梅干しが食べられなくなって久しい。
ところがその梅が今年は不作と聞く。
一大産地の和歌山県では暖冬で花が未熟なまま開花したことで、ミツバチがやって来てもうまく受粉ができずに実がならないのだそうだ。その上3月末に雹が降り、かなりの被害があったとか。残った実だけでも順調に育って収穫できることを願うばかりである。毎年この時期に季節を感じさせてくれる手仕事、爽やかな初夏の香りを心待ちにしている。
出会いの会とネモフィラ祭り
(城野佳代子 日曜日A教室、留学生支援G)
4月27日(土)、大阪大学ホストファミリープログラム(OHP)「出会いの会」へ行ってきました。
大阪大学では、留学生および地域社会がお互いの文化・習慣を正しく認識し、相互理解を深めることを目的として、留学生ホストファミリープログラムを実施しています。クスクスの留学生支援グループは、このプログラムに参加しており、今回は台湾から3月に来日したファン リンウェンさん(以下「リンさん」と呼びます)を受け入れしました。リンさんは日本語がとても堪能で、大学では法律を専攻しています。アニメも好きで、日本でアニメのグッズを買いたいと言っていました。
会った次の日、さっそくリンさんと一緒に大阪まいしまシーサイドパークの『ネモフィラ祭り』に行ってきました。ネモフィラとは、春にかわいい小さな青い花をブルーのカーペットのように咲かせる一年草です。この日は朝から快晴で、ゴールデンウイーク中ということもあり、現地へ行くバス停は長い列でした。バスに乗ってからも渋滞でなかなか進まず、やっと到着したころには昼過ぎでした。しかし、苦労が大きいほど、喜びも格別で、ネモフィラは花ざかり。空・海・花すべてが青、パステルブルーで埋め尽くされていました。
どこへ行っても人だらけで待ち時間も長かったですが、その分いっぱいリンさんとお話しすることができ、充実した一日でした。
次はどこへ行こうかな。
OHPに興味がある方は、留学生支援グループの会員へお声掛けください。
大阪まいしまシーサイドパークの『ネモフィラ』
おばちゃん語 (佐々木 知子 日曜日A教室)
スクールのスペルの“O”が2つだったことも忘れていた45歳の時、青天の霹靂、夫の米国赴任に家族で行くことになってしまった。
しかたがない。現地の教会でボランティアの英語教室があると聞き、週に一回通うことにした。レベル分けテストはあったが、望んでビギナークラスにした。学習者はイタリア人リア、韓国人ケイト、ブラジル人イザベラ、そして私で、年齢幅は10歳くらいで、先生は英国系のおじいさんでした。
私たちは同じ町に住み、子供たちは同じ町の学校に通学していた。ぎこちなかった私たちではあるが、なんとなく気が合った。そのうち、みんなで会って、おしゃべりしよう、練習になるからと、イザベラの家に集まるようになった。おのずと話題が、町のこと、おいしいレストランのこと、学校のこと等になってきた。日本と変わらない、おばちゃんのおしゃべりは万国共通なのかな。
私たちは集まりを「国際会議」といった。それぞれ料理を持ち寄り、食べながら、お茶を飲みながら、紙やペン、辞書などを使い、一生けんめいにおしゃべりをした。
最も英語が苦手なリアが一番のおしゃべりだった。彼女はイタリア人。ボディーランゲージで話す。ベルルスコニー首相は女好きで困るとか。イザベラは麦茶に砂糖を入れて飲んだ。料理に醤油も使っていた。ケイトとは、いっしょに キムチづくりをした。私のレンコン天ぷらは人気だった。会議は楽しかった。
ある日、夫は不思議がった。ほんまに会話できてるんかと。しばらくだまって、「そうか、わかった。この世界には『おばちゃん語』てのがあるんか!すごいもんだ。」
そうかもしれない。共通した日々の生活を話題にして、私たちはアウトプットを楽しんでいたのだろう。彼女たちのおかげで、私の英語は少し上達したようでした。
家族ぐるみで国際交流
スペインの旅を終えて (東 るみ子 火曜日教室)
バレンシアオレンジやパエリアの発祥の地として知られている地中海沿岸の都市バレンシアから旅は始まりました。スペインの生活も知りたくて一ヶ月のホームステイをして、語学学校に少しだけ通いスペイン文化を大いに楽しむことにしました。
学校は大きな中央市場や世界遺産の商品取引所(15世紀建造)、大聖堂、美術館、広場等歴史を感じる建造物がたくさんある旧市街地にあり毎日ワクワクしながら通いました。学生はオランダ、スイス、フランス、イギリス、ドイツ等主にヨーロッパからの人が多く、中国や日本からも10人位いてお互いに情報交換しながら逞しく頑張っていました。
毎日若さと刺激のシャワーを浴びているような感じでした。授業が午後6時に終わるとお酒とおつまみ(アヒージョ、コロッケ、魚のマリネ等)を食べるバル巡りが楽しい日課になりました。週末はマドリードやバルセロナへAVE(スペイン版新幹線)を利用して観光をしました。特に印象的だったのがサグラダ・ファミリアです。内部のステンドグラスと光の美しさや豪華な雰囲気は圧巻! 二回目の今回はエレベーターで最上階まで上り地中海や市街地の眺め、塔を間近で見た時の感動は忘れられません。
ホームステイが終わると、バレンシアを離れコルドバとセビージャへ旅行しました。コルドバでは丁度パティオ(中庭)祭りが開催中で観光客も花や植物で飾られた美しい中庭を見学することができました。
ハプニングもいろいろありましたが、最悪のハプニングはタクシーの中に携帯電話を忘れたことです。スペインでは100%戻ってこないと聞いていたので諦めていたら、親切なタクシー運転手の方が警察本部に届けてくれ、警察も私の携帯電話を使い私の居場所を必死に探してくれました。翌日には警察本部に取りに行くことが出来、無事に戻って来ました。旅行中、いろいろな人にお世話になり助けて頂きながら楽しく過ごすことが出来て感謝しています。そしてますますスペインが好きになりました。
世界遺産の商品取引所
パエリアを囲んで交流
サグラダファミリアからの眺め
タンポポ 岸本 真佐男(岸本 真佐男 副代表)
タンポポは雑草としてのしぶとさをしっかり持っている。冬の間、地を這った葉っぱは踏まれてもへこたれないし、根は驚くほど長く引抜くのが困難である。この黄色い集合花は春の空地に目立つが、花のあとの種子(綿毛)の方が印象に強い。タンポポは風に乗せ、なるべく種子を遠くに飛ばすため、花が終わるとその茎を長く伸ばし、良く晴れた日に白いまん丸な綿毛を開く。私は、この綿毛を見ると、つい折り取り息を吹きかけ、綿毛を飛ばしたくなるのだが、まんまとタンポポの策略に乗せられている気がする。
タンポポという奇妙な名の由来についてはいくつかあるが、私は「種ポッポ」説が一番好きである。ポッポとは、何かが空気中に舞い上がる様を表している。汽車ポッポとか鳩ポッポの類いである。綿毛が風に吹かれて,青空にポッポと飛び出す様子がタネポッポで、それがこなれてタンポポになった。その景色、実に爽快である。